宮崎市のアートセンター
宮崎市のアートセンターの建設が始まっているようだ。
場所は橘通西三丁目、元宮崎太陽銀行本店跡地で、2009年度中の完成をめざしているとのこと。
総工費などは今一はっきりとしたことはわからないのだが、総工費は約20億円、このうち宮崎市の負担は約8億円だという。 (平成20年度は約1億8千万円)
また、工費の一部には、かの道路特定財源からのまちづくり交付金も含まれているのだとか。
道路特定財源の一部は、04年度から「都市再生を推進し、地域活性化を図る」ことを名目に 「まちづくり交付金」として、道路以外の事業にも使われている。(朝日新聞宮崎版4月25日の記事より)
しかし、これは意識して情報を見るようになったから気がついたことで、大部分の宮崎市民は、「アートセンター」 なる施設が建設されること自体、ほとんど知らないのではないだろうか。
公式の情報は大体以下のところからダウンロードして読める。
宮崎市のアートセンター計画のページと、「平成19年度 (仮称)アートセンター管理運営検討委員会報告書」へのリンク
http://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/www/contents/1208328948353/index.html
http://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/www/contents/1208328948353/files/file1.doc
先日まで、条例案のパブリックコメントが募集されていて、 平面図などのダウンロードができたのだが、今はできなくなっているようだ。
会議の過程はこの辺から。とてもまともに目を通せる分量ではないが。
http://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/www/contents/1180353248492/index.html
http://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/www/genre/0000000000000/1171372079911/index.html
報告書を読むと、すでにかなり具体的なことが決まってきていることがわかる。
中心市街地の活性化と、文化拠点の両面から計画された施設のようである。
主に絵画などのアートを展示創作することを中心に想定していて、演劇やコンサートなどは中心には据えられていないようだ。
演劇に使うかどうかは、施設を見てから使い手がどう工夫するか次第かもしれない。
しかし、この施設で街が活性化するとは思えない。
車を止められないという致命的な欠陥を補ってあまりある魅力があるだろうか。
これからの運営次第かもしれないが、報告書を読む限りは、総花的で方向性が見えない。
街作りや、アートや、子育てなど、さまざまな思惑がからまっているためである。
結局没個性的な、いかにも「公共」的なものになってしまわないか。
年間20万人(1日平均約550人)の利用者を見込んでいるとのことだが、本当にそれほどの集客ができるのだろうか。
また、その程度の集客で活性化と言えるのか。
そもそも、根本的に、今さら20億もかけるハコモノを作る必要があるのか、という疑問がある。
また、市民プラザ、ガガエイトなど、既存の施設が近くにあるというのに、あらためてハコを作るのはなぜなのか。
沈没中の街に小さなハコが一つ増えたところで、たいした活性化などしないのではないか。
中心市街地の活性化が目的なら、毎週日曜に歩行者天国とか、100円バスとか、 もっとダイナミックでわかりやすい金の使い方をした方がよいのではないか。
いや、アートセンターなどやめて、ヴィトン、グッチ、シャネルでも引っ張ってきた方が、若者が街に寄ってくるのではないか。
文化の拠点作りなら、既存の施設の運営を充実させるとか、空き店舗を借りるだけで十分。
大体、中心市街地を税金で活性化する必要性などあるのか。ドーナツ化は悪いことなのか。
結局、太陽銀行跡地を買わされちまったってことなのか。
まあ、「そもそも、だいたい、結局」という、後ろ向きなことを言うのは今さらよそう。
決まったことなら少しでもよい形に活用したいものだ。
そのためにも市民が注視し、意見を言うチャンスがあれば伝えていくことが大事だ。
次はもう指定管理者の募集という段階になるのかもしれないが、手を挙げそうな団体を見つけて、 意見をぶつけて事業計画案に反映させるよう働きかけていくのが、近道ではないか。
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