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劇団どくんご 『ただちに犬』

劇団どくんご 『ただちに犬 Deluxe』

2009年11月6日 グローバルヴィレッジ綾

やや冷え込む外気を感じながら、テントの中で演劇を見る。
いや、演劇と言うより、「芝居」という言葉がふさわしいか。
肉体をさらけ出す全力投球。
汗が飛び、頭から湯気が上がる。
芝居の原点はこれなんだなあと思わせる。
綾町のおばちゃんたちが舞台の役者と掛け合ったりしている。
まさに「芝居」であり、あるいは神楽のようである。

5人の役者が、犬の死体をめぐって犯人捜しごっこをする・・・。
と、言ってしまえばそれだけで、それを一つのキーにして演劇遊びが満載なのである。
対話ではなく、個人芸のオムニバスの感じ。
それぞれに個性的で、大いに笑わせたり、スリリングだったり。
中でも、時折旬が傑出している。
安っぽいな肉襦袢で腹のふくれた体型となっているが、動きのキレやフォルムは追求され尽くしている。グロテスクさと奇妙な可愛らしさ。

4年ぶりの宮崎公演だが、前回からの間に、拠点を埼玉から鹿児島県出水の山中に移している。
「生活そのものが演劇」であり、相当な覚悟がないとできない生き方である。

心なし、前よりも毒気が少なくなったような気がする。
それは田舎でくらし始めたからなのか。それとも歳を取ったからななのか。
今、彼らが、鹿児島の山中でどういう生活をしているのかわからない。
しかし、新たな拠点に腰を据えたからにはこれからも芝居を続けていくのだろう。
テント劇というと、都会の闇の中から生まれてくるようなものに思えるのだが、さてこれから田舎を拠点として、どういう芝居を作っていくのか。そしてどのように老いていくのか。
次にまた巡ってくるのが楽しみである。

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